目次
座り姿勢の基礎知識
座位(ざい)とも。
座り姿勢とは文字通り座っている体勢である。主に床や地面に直に座る場合と椅子に腰かける場合とが考えられるが、そのスタイルは様々。
- 結伽趺座(けっかふざ)
- 正座(せいざ)
- 割座(わりざ)=アヒル座り、女の子座り
- 跪座(きざ)
- 長跪(ちょうき)
- 半伽趺座(はんかふざ)
- 胡座(あぐら)
- 楽座(らくざ)
- 箕座(きざ)
- 蹲踞(そんきょ)
- 抱え膝(かかえひざ)
- 歌膝(うたひざ)
- エジプト座り(えじぷとすわり)
- 鳶足(とびあし)
上掲の画像は『コトバンク』「座る」から引用した床や地面に直に座るパターンのものである。画像にある座り方だけでも14種類。椅子に腰かける場合でも座面さえ確保できれば可能なものもある。
もちろん、この14種類の座り方以外にも様々な座り方があるだろうが、当記事ではこの14種類を基本として話を進めていくのでご了承いただきたい。
座り姿勢のデメリットとメリット
座り姿勢のデメリット
座り姿勢は前立腺ドライオーガズムの世界に於いて、あまり馴染みのある体位ではない。なぜならシリーズ②仰向け編と同様、肛門が床や椅子と近接するので前立腺マッサージ器具を操作しにくいという決定的なデメリットが存在するからである。
ベタっと座ると、アネロスやエネマグラなどの前立腺マッサージ器具が肛門と床や椅子などの接地面との間に挟まれて固定されてしまうため、器具の操作が物理的に不可能となってしまうのだ。
対策としては、ドーナツ状のクッションを用いて肛門の位置を宙空に上げることが常套される手段となっている。ドーナツ状のクッションがない場合は、タオルケットなど他のもので代用する他ない。
このように前立腺マッサージ器具以外の道具を必要とする手間が、座位を更に「馴染みのある体位ではない」ものにする要因となっている。
尚、肛門が宙空に浮いた座り方=正座、割座、跪座、長跪、蹲踞、または、抱え膝から腰を浮かした状態=俗に言うウンチングスタイを取ればドーナツ状のクッション及びその代用品は必要ない。
座り姿勢のメリット
前節では「座り姿勢は前立腺ドライオーガズムの世界に於いて、あまり馴染みのある体位ではない」と書いたが、馴染みがないからと言って、それが直ちにドライオーガズムを達成できないということにはならない。
現に、正座や割座、抱え膝など、ドライオーガズムを達成しやすい定番の体位となっているものもある。また、異物が挿入された時に抵抗が少ない姿勢が座位であるというイグノーベル賞を受賞した研究結果も存在する。
イグ・ノーベル賞は人を笑わせ、そして考えさせる研究を表彰する。(中略)大腸検査は患者の負担軽減と内視鏡操作の確実性などが模索されてきた。座った姿勢での検査はトイレの姿勢に近く、挿入時の抵抗が少ない可能性が期待された。
ニュースイッチ
受賞者の昭和伊南総合病院の堀内朗内科診療部長・消化器病センター長は、研究の動機を「自分で自分に挿入できれば『大腸内視鏡検査は簡単だ』と人は思ってくれると単純に考えたように思う」と述べている。
「座った姿勢では(中略)挿入時の抵抗が少ない」「自分で自分に挿入できれば」など、この研究結果はドライオーガズムに於いても、前立腺マッサージ器具を挿入するアナニーの「可能性」を示唆するものであると言えよう。
座位には決定的なデメリットがある反面、メリットも存在する。当記事では前立腺ドライオーガズムに於ける座位の可能性を探求してみたい。
座り姿勢の正攻法と裏技
座り姿勢の正攻法
個人によってどの座り方がドライオーガズムを誘発するかを特定することは出来ない。故に、座り姿勢の正攻法としては、前節で引用した14種類の座り方の全てを試してみることである。
先ずは、前節で述べた正座、割座、抱え膝のような座り姿勢で定番となっている座り方から優先的に試し、それから他の座り方を試してみるのがいいだろう。
また、各々の座法をひとつひとつ試すのみならず、Aの座り方からBの座り方へ、Bの座りからAの座り方へと連続して体勢を変えてみるのもまた可能性を広げる。
- 跪座↔️長座
- 胡座、楽座↔️箕座↔️鳶足
- 蹲踞↔️抱え膝↔️エジプト座り
上記のパターンのように連続して体勢を変えやすい座り方を組み合わせる。
座り姿勢の裏技
当シリーズ既出の裏技
上記の正攻法は言わば実際に座ってみて様子を見ると言った受け身なものと言えるが、その正攻法に裏技を組み込むことによって、能動的に「可能性」を広げることが出来る。
先ずは、当シリーズ既出の裏技が座り姿勢に流用できないか検証してみよう。尚、各裏技の詳細についてはシリーズ各記事を参照していただきたい。
・脚膝屈伸(シリーズ①横向き編)
・内股連鎖(シリーズ①横向き編)
・足ピン法(シリーズ②仰向け編)
・睾丸を含んだ男性器全体を丸ごと股に挟む(シリーズ③うつ伏せ編)
・お尻を振って肛門を開く(シリーズ③うつ伏せ編)
・オートガイネフィリア(シリーズ③うつ伏せ編)
・被虐性欲の促進(シリーズ④四つん這い編)
・ハイハイ(シリーズ④四つん這い編)
座り姿勢で流用可能となる既出の裏技は、内股連鎖、男性器全体を丸ごと股に挟む、お尻を振って肛門を開く、オートガイネフィリアとなる。例外として、箕座のみは脚膝屈伸と足ピン法が可能とる。
- 内股にする
- 性器を股に挟む
- お尻を振る
- 両手でお尻の肉を左右に開く
- 脚をピンと真っ直ぐに伸ばす
正攻法だけでドライオーガズムを誘発できなかった体位でも、上記の動作=裏技と組み合わせると誘発できることがある。基本的に何がドライオーガズムを発生させるかは分からないので試してみるしかない。
座り屈伸
座り姿勢では、足腰が固定されている状態になっているので下半身を動かすことは難しい。だが、上半身は丸ごと宙空にあるので、前後左右360度、自由に動かすことが可能である。
例えば、上半身を土下座をするように前屈みにしたり戻したり、或いは後ろに反らせたり猫背にしたりすることによって、前立腺マッサージ器具と前立腺の圧迫感を調整することが出来る。
この座り屈伸の基本的な原理は、シリーズ①横向き編で取り上げた脚膝屈伸と同じである。当該箇所を引用しよう。
横向き姿勢の裏技としては、脚や膝を曲げ伸ばしする「脚膝(きゃくしつ)屈伸」で、前立腺に対するマッサージ器具の当たり具合を調整することが挙げられる。膝を曲げて胸に近づければ、前立腺に対してマッサージ器具は弱くヒットし、膝を伸ばして脚を真っ直ぐにすれば、前立腺に対してマッサージ器具は強くヒットする。
当サイト当該記事
脚膝屈伸では膝の曲げ伸ばしで器具の当たり具合を調整したが、座り屈伸では腰の曲げ伸ばしで当たり具合を調整する。同じ曲げ伸ばしではあるが、膝か腰かの小さな違いが、人によっては大きな違いになることがある。
体を曲げれば=前屈すれば当たり具合は弱くなり、伸ばせば=立てれば強くなる。曲げ伸ばしの角度によって気持ちいい角度があるばずなので、その角度を中心に攻めてみる。
また、この裏技は、座法によっては、内股連鎖、性器を丸ごと股に挟む、お尻を振るなどのシリーズ既出の裏技を組み入れることも出来る。
器具を座面に押し付ける
割座や蹲踞などの腰を上げ下ろし出来る座り方の場合、尻を座面に着けたり離したりして、前立腺マッサージ器具の挿入する深さを調節するという裏技が可能となる。
器具を挿入して尻を浮かせた状態から始め、徐々に尻を座面に落としていく。器具が座面に着いたら器具を優しく押し付けていく。そして、再び尻を浮かせて器具を座面から離す。この尻の上げ下げを単純に繰り返す。
当然のことながら、尻が座面に着けば器具は深く入り、離せば重力で器具は落ちてくる。PC筋や肛門括約筋を一切使わずに器具を動かすところがミソである。
【注意】決してドスンと勢いをつけて急激に腰を落としたり、腰を落としてから尻を座面にグリグリと押し付けることは相当に危険な行為となる。怪我をする。酷い場合には、肛門や直腸が壊れる。
抱え腿(もも)とそのバリエーション
抱え膝の変形。
抱え膝では膝に腕を回すが、抱え腿では腕を膝と腿の間に入れて腿を抱き抱える。
座り屈伸では、腰の角度を調整したが、この抱え腿は脚膝屈伸と同様に脚の角度で前立腺に対する器具の当たり具合を調節する。
腿を体の方に抱き寄せれば当たり具合は弱くなり、腕を緩めると当たり具合は強くなる。ただ、脚膝屈伸のように脚を大きく伸ばすことが出来ないので、当たり具合の強弱は稼働域の幅に比例して小さくなる。
膝ではなく、なぜ腿かと言えば、単純に腿を抱えた方が膝を抱えた時よりも脚を体側に引き寄せやすいからである。もちろん、膝で引き寄せたり緩めたりしても構わない。
また、M字開脚の状態からの抱え腿、抱え膝(ひざ)の状態から脚をピンと伸ばしたり、足ピン状態から箕座のように足をクロスさせたりをするなど、様々なバリエーションが考えられる。
椅子に座った状態での裏技
同じ「座る」でも、座面が床か椅子かによって脚の自由度がまるで異なる。即ち、床に座った場合は脚は固定されてしまうが、椅子に座った場合は脚は自由に動かすことが出来る。
そこで、当記事の最後に椅子に座った状態に於ける裏技を箇条書きで列挙しておく。
- 深く腰かける
- 浅く腰かける
- 背もたれを利用して背中をのけ反らせる
- 椅子での座り屈伸
- 脚を組む、組み替える
- 両脚をブラブラさせる
- 足を机やテーブルの上に乗せる
- シリーズ既出の裏技を組み入れる
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